#002 具体的にどんな仕事があるの?大学職員業務のリアル

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こんにちは。「パパな大学職員」です。
今回は、大学職員に興味がある方に向けて「大学職員って実際どんな仕事してるの?」という疑問にお答えします。

いきなりこんなことをいうのもなんですが、「大学職員」といっても仕事の種類は多岐に渡り、一括りにまとめることはできません

今回はその多岐にわたる仕事と、私が今携わっている仕事について紹介したいと思います。


大学職員業務のカテゴリ

大学職員の業務としては、例えば以下のようなものが挙げられます。

カテゴリ代表的な仕事内容
① 入試・広報業務
⇒学生を集める施策や情報発信を担う仕事
入学試験の企画・実行
高校訪問や説明会
Webサイトやパンフレットの制作
入試データ分析
② 教育支援業務(教学系)
⇒学生の学びを制度面・事務面から支える仕事
時間割・シラバス管理
履修登録・成績処理
教員との授業調整
学籍管理(休退学、卒業判定)
③ 学生支援業務(生活・奨学金・就職支援等)
⇒学生生活全般や進路を支援する仕事
学生相談(メンタル・生活)
留学生の支援・相談
奨学金・学生保険対応
就職ガイダンス、企業紹介
④ 研究支援業務
⇒研究活動を事務的に支援する仕事
研究費の申請・管理(科研費等)
外部資金(企業・国)との契約
研究倫理審査
知的財産・特許管理
⑤ 経営・企画業務(大学全体の運営)
⇒大学全体の方向性・改善を担う仕事
中長期経営計画の立案・実行
学内会議(教授会・評議会)の運営
学内データ分析(IR)
認証評価・第三者評価対応
⑥ 総務・人事・財務業務(法人・内部管理)
⇒組織としての大学(法人)を支える仕事
教職員の採用・異動・給与管理
法人予算の作成・執行管理
契約管理・監査対応
会議資料作成、規程整備
⑦ 情報・システム・図書業務
⇒教育・研究の基盤システムを支える仕事
学内ネットワーク、サーバー保守
LMS(学習管理システム)の管理
図書館業務(蔵書管理、レファレンス)
ICTを活用した教育支援
⑧ 施設・環境管理業務
⇒快適な学びの場を維持するための仕事
校舎の修繕・新築
設備・備品の購入・管理
防災、防犯対策
環境負荷・バリアフリー対応

ざっと書き出してみただけでも、かなり範囲が広いですね。笑

これらの他にも、附属の中学校や高等学校を持つ大学の場合はその学校の運営を行う仕事があったり、スポーツの強豪校の場合は体育会を管轄・運営する仕事があったりと、大学によっても様々です。

また、既にお気づきかもしれませんが、実は学生と直接関わる業務ではないものが数多くあります。大学職員と聞くと、学生と接する機会が多い仕事なんだろうなと想像することもあるかもしれませんが、実際には大学運営を裏方で支えるという、むしろ学生と全然関わらない仕事をやっていたりします。

部署配属の行われ方

大学職員の多くは、いわゆる大手企業でいう総合職のような形で、数年ごとにジョブローテーションをしながらジェネラリストとして活躍していくというケースが一般的です。

たとえば:
入試 → 教務 → 国際交流 → 人事 といったように、分野をまたいで経験を積む異動により、全く知らない部署にチャレンジすることはよくある光景です。

ただ、これも大学の規模や人事・採用の制度によって様々で、

  • 小規模な大学では、1つの部署で複数カテゴリの業務を兼任することもよくある。
  • 技術系の職員や図書館の職員、有期雇用で働く職員(嘱託職員)など、専門分野で業務を行うことを前提とした雇用では、スペシャリストとして活躍する。
  • 国立、公立、私立によっても組織体制やキャリアが変わる。

といったように、事情がそれぞれ異なるため、もし求人情報を探したりする際には、こうした観点も確認しながら詳しい業務を見てみてください。

パパな大学職員はどんな仕事をしてる?

ここまで大学職員業務の概要を記載してきましたが、私の具体的な仕事を例に、もう少し詳しく紹介します。

上で紹介したカテゴリで言うと、現在は主に①入試・広報業務をやりながら、②教育支援業務や③学生支援業務にも関わっているイメージです。例えば、

  • パンフレットや入試要項の作成(実際に文章を書いたり、写真撮影をしたり)
  • 出願システムの設定(ベンダーさんと調整したり、自分たちで直接設定をいじったり)
  • 入試の日程や会場、人員の調整(他部署の人や、先生方と細部を調整)
  • 新入生の準備(入学式をはじめ、今後の案内を用意したり、学籍データの設定をしたり)
  • 管轄する奨学金の対応(申請内容を確認したり、支給手続きをしたり)
  • 留学生のビザの対応(申請内容を確認したり、関連部署と連携したり)

といったような感じです。見てもわかる通り、良くも悪くも、基本的には年間でスケジュールが決まっているものを適切にミスなく実行していくというものが多くを占めているイメージですね。

ただその中でも、「もっとこうした方がわかりやすいよなぁ」とか「去年は○○な問い合わせがたくさんあったから改善しよう」とか「今まで紙で手続きしていたけど、オンラインフォームを作ってデジタル化しよう」とか、意外と前向きに改善しようという雰囲気はあって、黙々と事務手続きをこなしていくという感じでもなく、比較的わいわいと楽しく仕事させてもらっています。

もしかしたら大学職員の中ではレアかもしれない?ですが、バランスが取れていて満足度は高いです。

まとめると

ここまで色々書いてみましたが、大学職員の仕事はまとめると、

  • 多岐にわたるので一概には語れない
  • 一般的にはジョブローテーションしながらジェネラリストとして活躍していくケースが多い
  • 年間スケジュールで決まっている事柄をきちっとこなしていくスタイルの業務が多い

今回は大学職員の業務について紹介しましたが、イメージは湧きましたでしょうか?大学職員に興味がある方にとって少しでもお役に立てていたら幸いです。

今後、1日のスケジュールや、大学職員のいいと思うところなど、ポイントを絞った内容も記載していこうと思うので、読んでいただけたら嬉しいです。

ではまた!

ABOUT ME
パパな大学職員
パパな大学職員
現役大学職員ブロガー
転職2回→大学職員🎓/2児の父 TOEIC915点、育児と英語を両立中! 大学職員のリアルや、育児、英語学習などを中心にしつつも、自由気ままに楽しいと思えることを書いていきたいと思います。
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